若造

ぼろぼろだわ

人生って理不尽だわ

くたびれた毛布にくるまった桜の花

風に吹かれて 人の形が崩れる

 

あきあきだわ

人生って堂々巡りだわ

わだかまる水の流れに花筏

風が吹きつけて 人の形に崩れる

 

泣き笑いですか

半笑いですか

くたくたですか

人生に倦んでいますか

何にせよ まだ

 

桜の木に芽吹いた緑を

ちぎって口に放り込んだ

めきめきと 身体を突き抜ける枝になるだけの

見えるところまで見たいと 伸びる枝になるだけの

 

人生を語るには

まだ 若造だから