2024-01-01から1年間の記事一覧
アッピラパッパ、殺人、誘惑、クリスマスケーキに刺さったささくれ、を食べるおっさん、いつもの場所で露出してたら、ナイフが街灯を照り返して突き刺さった君の視線、ああ、もっと突き刺して あああ、ああああ ここで、ここで、ここに、わたしが望んだから…
しんどいなあ、と思いながら一日を過ごした。 しんどいなあと思ってるなんて思われたくないし思いたくないから「しんどいなあ」なんて言葉はすぐにかき消して仕事をしていたけどしんどいなあ、と思いながら仕事をしていた。 小説書きたいけど疲れていて書け…
夜更かしをすると血が濁る。 寝不足のときに体が怠く感じるのは血が濁っているからで、血が濁るというのはつまり血液中の言葉の含有量が多くなり過ぎていることを指す。だから言葉を書き綴ることで、夜更かしをしても血が濁らなくて済むようになる。 眠ると…
流れを止めてはならないから体から言葉がでてくるときはそのまま流しておくことが大事らしい。体に言葉を溜めておくことはできず、流し続けていればパソコン画面が代わりに言葉を溜めておいてくれるようだ。流せば流すほど流れはスムーズに、淀みなくなって…
もうなにもかも手放してしまえればいいのに、とおもいながら彼の部屋から雨の落ちるのを眺めていた。主人のいない部屋は不思議なほどがらんとしていて、ベッドも、間接照明も、食器も写真集もライターも煙草もあるのになんだかさびしい。ずっと曇り空。灰色…
平日。おなじような時間に起床し、おなじような道を通り、おなじような面子でおなじようなメンタルの死んだ顔をした人々と地下鉄で乗り合わせ、体をぶつけながら車体から吐きだされまたおなじような経路で会社へ向かう。おなじようなことに苛立ち、変わらず…
三十歳になった。 朝起きて、フルーツグラノーラにヨーグルトと蜂蜜をかけた遅めの朝食を摂り、ビカクシダに水をやり、金原ひとみの『軽薄』を読み進め、いま書いている小説を書き進めた。一週間ほど前から恋人は海外へ出張に行っており、ひとりで迎える誕生…
2024年1月30日(火) 深夜 * 適当な暇つぶしで男と寝た。ひらいた窓から朝のはじまりのにおいがした。遠くの方に新宿の無機質なビル群がそびえて、死んでるみたいだった。出窓に腰かけて、煙草を吸いながら携帯でSNSを眺めた。パレスチナのこと。ICJが即時…