僕の人生の一瞬一瞬は、本当は尊いはずで、あなたの人生の一瞬一瞬も、本当に尊いはずで、だけれどときどきそれを忘れてしまう。
あなたと会うということは、僕とあなたの時間を共有することで、ふたつの心の距離が変化し続ける感じがして、人生の一番大切なことのひとつで。
ふたつの心はふたつのままで、その清い孤独を、愛という名前をしているらしい、何かが、ふたつのままにやわらかく包んでくれる気がしている。
あなたの気持ちに応えられないとき、僕は、愛を伝えているのか、呪いをかけているのかわからなくなる。
わがままに、あなたの人生を軽んじることや、約束を果たすことのできない未熟さ。完璧じゃない方が、人間らしく色っぽいことだと、開き直ってしまうのは明るさなのか、ずるさなのか、僕にはまだわからない。誠実でないこと、甘えや弱さのように思う。
後ろめたさからなのか、虚栄心なのか、孤独からの逃避か、あなたを前にすると、不必要にひとつになりたがる。
それはやっぱり、甘えだったかもしれない。
ありがとうと言ってくれてありがとう。
ごめんなさいと言わせてしまってごめんなさい。
僕が人間的に優しいのか、それとも優しさに見せかけた自身の弱さを投げつけていたのか、あまり自信はない。
陰と陽のように、引き離せないものなのだろうか。本当の優しさと、誠実さと、人間的な可愛らしさを身に付けたい。
僕は多分に悪魔的で、多分に天使的だ。
あなたの成長と、健康と、幸せを願っています。願うことは、純粋な愛だとまだ思えるから。
あなたなら、きっと大丈夫ということも、かなり信じられるのです。
ひとまずさようなら。お元気で。